じんましん
蕁麻疹(じんましん)の症状
じんましんとは皮膚の一部が赤く蚊に食われたように盛り上がり、とてもかゆく、しばらくすると消えてしまう病気のことです。
湿疹と違って、早いときには数分から1時間くらいで跡を残さず消えてしまうのが特徴ですが、特殊なじんましんでは数日続くこともあります。
じんましんには大きく分けてアレルギー性のもの、非アレルギー性のものがあります。
アレルギー性のじんましん
原因として食べ物や植物、昆虫、薬剤などが知られています。血液検査やパッチテスト、薬剤性の場合には内服テストなどで原因が突き止められる場合があります。
非アレルギー性のじんましん
原因として摩擦、圧迫、温熱刺激、紫外線などがあり、これらは血液検査では原因が見つけにくく、薬剤も効きにくいことが多いのが実情です。
また、感染症に伴うじんましんでは皮疹も全身におよび、発熱や肝機能の異常などを伴うことがあり、時には入院治療が必要なこともあるのでなるべく早く受診してください。
水イボ
水イボはポックスウイルスというウイルスの感染でおこる皮膚の病気で、つるっとしていかにも水がたまったような小さいポツポツが体のあちこちにできる病気です。
裸で触れ合うと人にうつったりするので特に夏場水遊びをする保育園児や、スイミングに通っているお子さんでは早めの治療が大切です。
治療は通常ピンセットで1個ずつつまんでとりますが、痛いので小さいお子さんにはつらい治療です。
当院では麻酔薬のついたテープをあらかじめはっておいて、ピンセットで取る治療や液体窒素で凍らせる治療などを行っています。この方法だとお子さんも痛くないので怖がらずに治療を受けていただくことができます。
水イボをとるかとらないかについては、小児科と皮膚科の間ばかりでなく、皮膚科医の中でも意見の分かれるところです。
自然に治るといわれていますが、非常に時間がかかることが多く、その間にどんどん増えたり、かゆみのため引っかいて湿疹や2次感染を起こしトビヒになることもあリます。
あまり数が多い場合を除いて、少しずつとっていくのが良いでしょう。
治療は長期戦です。それぞれの患者さんの年齢や部位によっても異なりますが、
① 液体窒素による凍結療法
② グルタルアルデヒド(保険適応なし)
③ ヨクイニン内服
④ VitD3外用
⑤ スピール膏
などを組み合わせながら治療いたします。
痛みを取る工夫も行っています。
水いぼ治療の選択肢として銀イオン配合のクリームを採用しました。
水いぼは通常麻酔のテープを使用して摘除したり液体窒素で治療をしますがお子様にとってもご家族にとっても根気のいる治療になっています。
銀イオン配合のクリームは、一日2回、水いぼの範囲より少し広めに塗布していきます。
2週間くらいで炎症反応が起きて患部が赤くなってきます。
さらに塗り続けると約2か月から3か月くらいで水いぼが取れるという報告がありますが、全員に効果があるわけではなく、たまにかぶれを起こすこともありますので、通院しながら注意深く観察していくことが必要と考えます。
処方箋で処方される薬ではなく、自費で2,200円(税込)で院内で販売しています。
たまに塗った部分が赤くなったりかゆみが出たりすることもあり、効果をみるためにも毎回診察(保険診療)をお受け下さい。
詳しい説明は診察時に担当医師にお尋ねください。
その他、アレルギーの原因を調べるために最大39種のアレルゲンを調べられる血液検査、金属や化粧品のパッチテストも行っています。
特に歯科金属は様々な難治性の湿疹の原因になっていることが知られているので歯科医との連携の下で精査しています。アレルギー性鼻炎(花粉症)やアレルギー性結膜炎の検査や治療もしています。
じんましんの検査、治療、食事や生活指導なども行っています。
スギ花粉の飛散が報じられる時期になると、くしゃみや鼻水や目のかゆみで来院される患者さんが増えてまいります。
アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎だけでなく、スギ花粉症の花粉症をおもちの方ではこの時期花粉が肌につくことで目の周りや顔、首などに発赤やかゆみが出ることがあります。
これがスギ花粉皮膚炎です。特にアトピー性皮膚炎をお持ちの方では症状が強く出ることが知られています。
スギの時期を過ぎて5月に入っても花粉症の症状の続く方は、ヒノキの花粉症を合併している可能性があり、初夏まで続く方はカモガヤなどのイネ科の花粉症を合併していることもあります。
秋はヨモギやブタクサなどの雑草の花粉症の時期です。
また、カビなどによるアレルギー性鼻炎、ペットの毛などによって症状の出る方もあります。
当院ではアレルギーの血液検査を行ったり、日常の注意点などもアドバイスいたしております。
たとえば洗濯物や布団を外に干さないようにしたり、家に入るときには花粉をよく払い落とすなど、家の中に花粉を入れない工夫も必要です。
当院では、症状に応じて抗アレルギー薬の内服や、点眼薬、点鼻薬などを処方して、日常生活に支障のないように治療してゆきます。
眼症状の強い方は鶴瀬村山眼科(TEL:049-293-6688)をご紹介し、詳しい検査や診察をお受けいただくこともできます。
最近ではかなり小さいお子さんにも花粉症の症状が出ており、特にご両親が花粉症の場合にはその傾向が強くみられます。
小児用にもいろいろな薬がありますのでぜひご相談下さい。
治療は長期戦です。それぞれの患者さんの年齢や部位によっても異なりますが、
① 液体窒素による凍結療法
② グルタルアルデヒド(保険適応なし)
③ ヨクイニン内服
④ VitD3外用
⑤ スピール膏
などを組み合わせながら治療いたします。
痛みを取る工夫も行っています。